チン!する書体
2013
いらっしゃいませ。今回は「冷凍食品」のアイデアと、着想のきっかけとなった食材の記憶をご紹介いたします。
状態変化の記憶
今回は、電子レンジで加熱すると解凍されるという冷凍食品の状態変化の記憶に着目しました。
書体とウエイト
みなさんは、パソコンのソフトなどで書体を選んだり気にしたことはありますか。会社での資料作成、学校でのレポート、年賀状など書体を気にする機会は少なくないと思います。もし書体をあまり気にしたことがないという方は、例えばメモや手紙を書いた時のことを思い出してみてください。一番目立たせたい部分を濃くしたり太くしたりしませんか?それと同じように、書体にはいくつかの太さがあらかじめ準備されていることが多くあります。そのような書体の太さのことを「ウエイト」と呼びます。そしてウエイトが通常ものをレギュラー、ウエイトが太いものをボールドと呼んだりします。
2つのウエイトをもった書体
今回ご紹介する「チン!する書体」とは、電子レンジでチン!することで、ウエイトを変えることができる、「冷凍食品」でできた書体です。普通の書体で言うレギュラー、ボールドならぬ、フリーズ、メルトという2つのウエイトを持っています。
この書体は冷凍ハンバーグゴシックと言います。ウエイトは「フリーズ」です。 これを電子レンジでチン!
するとウエイトが「メルト」に変化します。 ※注意:冷凍食品の特性上、ウエイトを一度変更すると、元のウエイトに戻すことはできません。 その他の書体とウエイトのご紹介 ここからはいくつか「チン!する書体」をご紹介いたします。
書体名:冷凍チャーハンゴシック ウエイト:フリーズ
書体名:冷凍チャーハンゴシック ウエイト:メルト
特徴:パラパラなチャーハンほど美味しいですが、パラパラ崩れてしまうと読めなくなってしまうので、すこし扱いが難しい書体です。
書体名:冷凍うどんスクリプト ウエイト:フリーズ
書体名:冷凍うどんスクリプト ウエイト:メルト
特徴:お汁と一緒にチン!することで、味がよく染み込みます。一筆書きでできているため、ズルズルッっとすすって食べられる書体です。
書体名:冷凍ほうれん草ゴシック ウエイト:フリーズ
書体名:冷凍ほうれん草ゴシック ウエイト:メルト
特徴:ほうれん草の内側がくりぬかれた書体のため、加熱すればするほど書体が細くなってしまいます。温めすぎにはご注意ください。
おわりに
今回は冷凍食品の状態変化の記憶を使って、ウエイトが変化する書体のアイデアでした。お弁当箱の中で、熱々のメッセージを送ってみてはいかがでしょう。
それでは、引き続き当店の食材アイデアをごゆっくりお楽しみくださいませ。