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イワシの生命の旅

イワシ

2014

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いらっしゃいませ。今回は「イワシ」のアイデアをご紹介いたします。

見た目の記憶

みなさんはイワシの大群をみたことはありますか。インド洋では毎年6〜7月に、イワシが南極水域から北上するために、10億匹もの大群をつくり生命の旅をするそうです。この魚群は「サーディンラン」と呼ばれ、世界最大の魚群と言われています。それにしてもすごい数ですよね。今回はそんなイワシの大群の見た目の記憶に注目してみました。

イワシバレエ団誕生

イワシの大群が動き回る様子は、まるで、銀色にキラキラと光る1枚の大きな布のようです。布を手に持って勢いよく動かした時のように、なみうち、はためき、ダイナミックにうねっています。そこから着想し、イワシの大群を印刷した衣装を身にまとったイワシバレエ団が誕生しました。

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イワシバレエ団は、銀色に光る衣装と、美しい動きによって、舞台上にイワシの生命の旅を再現します。

イワシの生命の旅

ここからは、生命の旅の中で、どのように大群ができ、どんなドラマが生まれているのか見ていきましょう。

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イワシの大群のはじまりは、このような小さなイワシの群れです。

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小さな群れが他の小さな群れと出会いました。群れが合流していくことで少しづつ大きな群れになっていきます。

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大群になる理由は、小さなイワシが集まることで、大きくなり敵から身をまもる為です。一方、大きくてキラキラ光るため、敵に見つかりやすいという欠点もあります。サメやイルカ、クジラなどの捕食者たちが、そんなイワシの大群を見つけると一斉に襲いかかります。

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天敵に襲われたイワシたちは食べられないよう必死に激しく泳ぎ回ります。

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さらに防御策として、魚群がベイト・ボールと呼ばれる球体をなすこともあります。このようにイワシの大群は天敵から身を守りながらも生命の旅を続けます。

おわりに

今回はイワシの大群の動きが、まるで1枚の大きな布に見えるという、見た目の記憶から着想したアイデアでした。このように自然現象から抽出した記憶は、言語に縛られないアイデアをつくるヒントになります。ちなみに今回ご紹介したイワシバレエ団は2014年に実際に公演を行いました。いつか水族館で本当のイワシの大群と共演できる日が来るといいなぁと、夢見ている店長なのでした。

それでは、引き続き当店の食材アイデアをごゆっくりお楽しみくださいませ。