味噌ってすげぇ!
2011
いらっしゃいませ。今回は「味噌」のアイデアと、着想のきっかけとなった食材の記憶をご紹介いたします。
味噌はスーパーマーケットカカムを始めるきっかけとなった第1作目の食材です。そのため、味噌にまつわる記憶とアイデアに加え、当店を始めるきっかけについても少し触れたいと思います。
文化の記憶
私が生まれ育った東海地方では、味噌は、味噌カツ、味噌煮込みうどんなど多くの料理に使われ、独特の味噌食文化の記憶があります。東海地方の各家庭には醤油やマヨネーズ、ケチャップなどと肩をならべて、チューブタイプの味噌が常備されています。そのため、私は「味噌=何にでもマッチする万能調味料」という認識で育ちました。そんな食文化の記憶から着想したアイデアが「味噌ってすげぇ!」です。
店長のカルチャーショック
東海地方で育った私は、大学入学を機にチューブ味噌と一緒に上京しました。ある日、自宅で友人と夕食を一緒にした時のことです。スーパーで購入した弁当やお菓子を机に広げ、冷蔵庫からはマヨネーズとチューブ味噌を取り出しました。すると、友人から「その味噌は何用??」と質問されました。私からしたら、もちろん「なんでも用」のつもりでした。しかし友人にはすぐに理解されませんでした。その時初めて、味噌が何にでもマッチすると思っているのは、東海地方独特の食文化であると知りました。これは私にとってカルチャーショックでした。
「味噌ってすげぇ!」
このカルチャーショックをきっかけに、ぜひ東京の友人にも「味噌=何にでもマッチする万能調味料」であることをわかってもらいたいと思いました。そこで、私は「味噌は何にでも組み合わせられてすごいんだぞ!」というメッセージを表現するためにアイデアを考えました。味噌を様々なものとを組み合わせて「すげぇ!」と言わせるためのアイデアです。
味噌 × しゃちほこ
東海地方の中心である名古屋のシンボルしゃちほこと味噌を組み合わせました。
味噌 × 侍
海外にも味噌のすごさをアピールするために、日本的なものとして有名な侍と味噌を組み合わせました。 このように、味噌は様々なものと組み合わさることで「すげぇ!」を生み出す調味料です。みなさんも是非いろいろなモノと味噌の組み合わせを試してみてください。きっと「味噌ってすげぇ!」を実感いただけると思います。
おわりに
スーパーマーケットカカムを始めるきっかけとなったのは、店長のカルチャーショックでした。それが食材の記憶からアイデアをつくる第一歩目となりました。
それでは、そんな味噌からスタートした当店にて、引き続き食材アイデアをお楽しみくださいませ。